マイクロスコープ(顕微鏡)を用いた
根管治療
Root Canal Treatment
歯の内部には「歯髄(しずい)」と呼ばれる神経や血管が通っている細い管(根管)があり、
ここがむし歯や外傷によって炎症を起こすことがあります。
神経を残せる場合は温存して、残せない場合は根管内を清掃、消毒し、歯を温存する治療法です。
根管治療とは
根管治療では、感染した神経や細菌を取り除き、根幹の内部をきれいに洗浄・消毒して、再び細菌が入らないように薬剤で密封します。最後に白い土台(非金属)を立てて、被せ物(クラウン)などで歯を補強し、審美性のみならず、機能性(かみ合わせ)なども考慮します。
TROUBLE
このような症状の方に
- 歯に痛みがある
- 深いむし歯がある
- 歯の変色がみられる
- 歯ぐきが部分的に腫れる
- 膿のにおいがする
根管治療の目的
強い痛みの
原因を取り除く
原因を取り除く
歯を抜かずに
残す
残す
感染の再発や
歯周病の悪化を防ぐ
歯周病の悪化を防ぐ
よくあるご質問
- Q治療にはどのくらい時間がかかりますか?
- A根管の状態によりますが、通常は数回(2〜4回程度)の通院が必要です。
- Q治療は痛いですか?
- A治療中は麻酔を使うため痛みはほとんどありません。治療後に軽い違和感が出ることもありますが、数日で落ち着くことがほとんどです。
根管治療の症例
CT画像により、奥歯の根の一部に根管治療の痕跡が見られます。
また、根の周囲に透過像(黒く抜けた部分)があり、これは過去の感染や慢性的な炎症が疑われます。
肉眼や通常のレントゲンでは確認が難しい細かい構造や、根管の分岐・湾曲・追加根管の有無がCTによって明瞭に見えています。
他院では抜くことを勧められる症例ですが、当院ではできる限り自然の歯を残すことを第一に考え、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)や歯科用CTを利用しながら、精密な診断と治療を行っています。