部分矯正(MTM)
Partial Correction
歯が歯ぐきの下で折れていたり、深いむし歯で歯質が歯肉の下にある場合に、
その歯を矯正力で少しずつ引っ張り出して、再治療や修復ができる状態にする方法です。
「あと少しで抜歯しかない」というような歯を救うための最後の選択肢になることがあります。
他院では残せないといわれた方もご相談ください。
拠出処置(エクストルージョン)とは
歯ぐきの下に埋もれている歯の部分を、装置を使ってゆっくり引っ張り上げて、被せ物をする治療です。
抜歯をせずにご自身の歯を残せる可能性があります。
TROUBLE
このような症状の方に
- 歯が歯ぐきの下で折れてしまった方
- 深いむし歯によって歯ぐきの下まで歯が侵されている方
- できるだけ抜歯をしたくない方
- インプラントやブリッジではなく、自分の歯を活かしたい方
拠出処置の目的
歯を抜歯せずに保存する
歯肉より下の健康な歯質を露出させて、
クラウンなどを装着可能にする
クラウンなどを装着可能にする
インプラントなどに代わる、
保存的治療オプションとして使われる
保存的治療オプションとして使われる
治療の流れ・期間
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①診査・診断
歯科用マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用することで、肉眼では確認が困難な微細な病変や構造を拡大視野で捉えることができ、より正確な診査・診断・治療が可能になります。
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②矯正装置の装着
ブラケットやワイヤーで力を加える
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③挺出
数週間かけてゆっくり引き上げる
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④固定と整形
引き出した位置で安定させる
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⑤最終処置
クラウンなどで修復・補綴する
症例にもよりますが、治療の期間はおおよそ2〜4ヶ月が目安となります。
拠出処置の症例
前歯が破折し、十分なフェルールが確認確保できない症例
マイクロスコープで破折線の位置を確認し、動揺などを診ながら2〜6ヶ月かけて挺出固定。
上の図のように歯根にワイヤーを埋め込み、仮歯にもあるワイヤーとゴムで連結し引っ張る。
その後、必要に応じて歯肉の形を整えながら、歯冠修復が可能。